「会社から独立して起業したい!」と考えているけれども、実は具体的なアイデアが無いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
起業される方の多くは何かやりたいことがあって起業されますが、中には起業するために何をするかを探していく方もいらっしゃいます。
また、やりたいことがある方でも、それが成功するのか不安に感じていることもあるでしょう。ここでは、起業するためのアイデアに不安を抱える方々のために、起業のアイデアを見つけていく方法をご紹介します。
起業のアイデアを出すためには、まず、社会がどんなニーズや課題を抱えているかを知る必要があります。なぜなら、多くの人に求められるものほど成功する確率が上がるからです。逆に、どんなに革新的で素晴らしいサービス・商品でも、それを求める利用者・購入者がいなければビジネスにはなりません。
社会のニーズを探るというのは、言葉にするのは簡単ですが、実際に行うと様々な困難に直面します。最近では、消費者が明らかに求めているもの(顕在ニーズ)ではなく、消費者自身も求めていると自覚していないニーズ(潜在ニーズ)を探ることが不可欠だと言われています。
一方で、社会課題というのは、ニーズと比べればかなり顕在化しているものでしょう。例えば、ニュースで話題になったり様々なところで議論になったりしていますよね。そのため、以下では社会課題から企業のアイデアを見つけ出す具体例を見ていきましょう。
社会課題から起業するアイデアを見つけるためには、まず何が社会課題なのかを知る必要があります。その方法の例として、NPO法人の活動分野や国連の開発目標を知る方法があります。内閣府NPOホームページでは、日本のNPOが活躍する20分野が挙げられています。
例えば、保険・医療、社会教育、環境保全などがあります。また、国連が2030年までの達成を目指す17個の持続可能な開発目標(SDGs)というものがあります。これらを参考にすれば、社会がどのような問題を抱え、解決したいと考えているかが分かります。
文化面で具体例を挙げます。日本の伝統文化が直面している課題は、その技術を伝承する後継者が不足している問題です。若者が関心を持っていないことや職人たちに探す余力や能力がないことが原因だと考えられます。
そこで、人材をマッチングする会社や伝統文化に関心を持たせるPR会社を展開できれば、社会に貢献できる事業として受け入れられるかもしれません。
このように、起業するアイデアを見つけるためには何が求められているのかを知ることが重要です。社会のニーズにあった、あるいは社会課題にアプローチする起業を目指してください!