事業方針とは。経営方針や事業計画との違いをわかりやすく説明

事業方針の「方針」とは、もともとは方位を示す磁石の針を表す言葉です。そこから、目指す方向や計画を実行するうえでの方向性を示す言葉として用いられています。

事業方針と経営方針の違い

事業方針とは、企業が事業を進めるうえで目指すべき方向性を示すものであり、事業に対する企業の考え方を示すものです。一方、経営方針も企業が企業活動を進めるうえで、目指すべき指針を示すものです。経営方針には、事業内容に関連する指針を示した事業方針のほかに、従業員の労働環境、労働条件等に関連するものや社会貢献に関するものなどさまざまな内容が含まれます。したがって、わかりやすく言うのであれば、事業方針は経営方針の一つであり、経営方針のうち事業に関連する指針だけを示したものと考えることもできるでしょう。

事業方針と事業計画の違いとは？

事業方針に似た言葉にもう一つ、事業計画があります。事業計画とは、事業を進めるための計画を示したもので、その内容を明文化したものが事業計画書です。事業計画書には、事業のテーマや事業の内容、事業の将来性、収益性などを記載した書類で、主に新規事業を立ち上げるときや事業継続のための必要な資金を調達する際に金融機関などに提出されます。事業計画書は、事業方針に則り、事業を計画的に進めるための具体的な行動を示すものだといえます。

事業方針を策定したら、事業方針を実行することが大切

事業方針は社内や社外に事業の方針、目指す方向性を示すものです。しかし、事業方針を策定したらそれで終わりではいけません。事業方針がしっかり実行されているかを管理しながら、実行に移していくことが大切です。

事業方針を実行するための組織づくり

事業方針を実行するためには、まず従業員に広く事業方針を周知させなければなりません。従業員が事業方針を理解しなければ、企業が組織として一つの方向に向かい、事業を進めていくことは不可能です。
では、どのように従業員に事業方針を伝えていくべきなのでしょうか。一つの手段は、常に見えるところに事業方針を掲示することです。否が応でも目に入る場所に事業方針があれば、必然的に意識せざるを得ない状況となります。また、もう一つの手段は、管理職から事業方針を十分に理解させることです。管理職が事業方針を理解していなければその下で働く一般の従業員まで、本当の意味で事業方針が浸透したとはいえません。
事業方針を作成したら、事業方針に向かって計画を実行するための組織づくりを始めましょう。

事業方針を実行するためには

事業の進むべき方向を示す事業方針を示し、目標を実現するためには、事業の計画を立てる必要があります。そして、事業が計画通りに進んでいるのかを管理する必要も出てきます。
事業方針を軸として、会社が一丸となって同じ方向を向き、事業を進めていくためには中長期的な計画を策定が必要です。しかしながら、さまざまな部署があるなかで、事業計画を実行するためにはさらに、部署ごとに細かな計画や目標を立てなければなりません。そのうえで、一定期間ごとに目標と計画の進み具合を確認し、必要があれば次の目標と計画を修正しながら、事業方針の達成に向けて事業を進めていく必要があるのです。

事業方針の策定、実行をする際に役立つおすすめのサービスを紹介

事業方針は、事業を進めるうえで進むべき方向を示す指針です。事業を成功させるためには事業方針を従業員全員が理解し、一つの方向を向いて目標実現のために邁進していかなければなりません。しかしながら、事業方針を実現するまでにはさまざまなプロセスがあり、どのように実行まで落とし込んでいけば良いのか悩んでしまうケースもあるでしょう。
Actvision税理士法人では、そのような経営者様をサポートする次の3つのサービスを提供しております。ご関心がございましたら、ぜひご利用ください。

・無料経営相談

「1on1経営診断」は、Actvision Consulting株式会社のコンサルタントが45分間、経営に関する悩みを伺い、それぞれの会社に応じた解決方法を提案するサービスです。
事業方針の決定から事業方針の実行についてのお悩みまで、経営に関するお悩みをお伺いし、適切なアドバイスをさせていただいております。対面での面談はもちろん、Zoomを活用したオンライン面談も可能です。お一人で悩んでいてもなかなか解決しない問題もあります。外部の視点を取り入れると、霧が晴れるように解決への道筋が見えてくることもあるはずです。事業方針はもちろん、経営についてのお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。
無料経営相談の詳細については、以下をご覧ください。

1on1経営診断はこちら

・経営者向けの研修サービス「経営すごい塾！」

事業方針の策定から事業計画の実行まで、さまざまな経営に関連する知識、ノウハウをお伝えする経営者様向けの研修サービスです。原則として毎月1回、テーマを決めた講義を行っています。講師は日本トップの中小企業向けコンサルティング会社「船井総研」主催の勉強会において、会計事務所部門のMVPを獲得した弊社の代表です。ご関心のあるテーマの講義だけ受講いただくことも可能です。
「経営すごい塾！」は、講師の考えを一方的に押し付ける研修ではありません。経営者の方々が意見を出し合い、刺激しながら、励まし合いながら経営に向き合えるよう、経営者同士のネットワークを構築できる経営者コミュニティを目指しています。ご参加いただいた方の90%超からご満足いただいている人気の研修サービスです。
経営すごい塾の詳細や開催日時については、以下をご覧ください。

経営すごい塾！はこちら

・経営計画作成サービス「MOON PROJECT」

事業方針も決め、事業計画も策定したけれど、なかなか計画通りに事業を進められないというお悩みはありませんか。事業計画を計画しただけでは事業は良い方向に進んではいきません。実現可能な事業計画を立てるためには、まず、実現したい目標を明確に定めることが大切です。そのうえで現実的な事業計画を策定することが、明確な目標に向けてブレない計画実施を実現するカギになります。
「MOON PLOJECT」は、2日に渡って実行可能な経営計画作成と計画を実行するためのノウハウを学ぶプログラムとなっています。すぐに御社の経営に活かせる超実践的なプロジェクトです。
2日間の詳しいプログラムは、以下のサイトからご確認いただけます。

MOON PROJECTはこちら

まとめ

事業方針とは、事業の進むべき方向を示すもので、経営方針と呼ばれるケースもあります。
経営方針は事業内容に関わる方針だけではなく、労使関係等、幅広く会社の進むべき方向を示す指針ですが、事業方針は事業内容に限定した方針である点に違いがあります。
事業方針を策定した際には、目標を実行するための計画を部署ごとに策定し、進捗を管理しながら事業を進めていく必要があります。しかしながら、事業方針を策定しても、どこまで具体的に計画に落とし込むべきなのか悩んでしまうケースもあるでしょう。そのような場合はぜひActvision税理士法人にご相談ください。別の税理士事務所と顧問税理士契約を締結されている場合も、秘密は厳守し、無料で経営相談に対応しております。経営についてのお悩みがございましたら、安心してご相談ください。