大阪で経営に関する悩みを相談したい時の選択肢として、大阪商工会議所の各種相談を利用する方法があります。大阪商工会議所の経営相談には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、大阪商工会議所の経営相談の概要やメリットとデメリットなどについて解説しています。おすすめの経営相談先についても紹介していますので、現在経営について悩みを相談できる場所を探す際の参考としてお役立てください。
大阪商工会議所の経営相談の概要は以下の通りです。
大阪商工会議所とは、商工会議所法という法律にもとづいて作られた経済団体のうち、大阪市を所轄として作られた団体をさします。
大阪市内に5つの支店を持ち、業種や企業の規模を問わず、地域に密着したビジネスに関するサポート、支援などを行っている団体です。
2022年現在では3万件以上の会員数を抱えており、小売業、製造業、サービス業、建設業などをはじめ、さまざまな業種が登録されています。
大阪商工会議所が提供しているサービスの1つが各種経営相談です。経営相談サービスでは、法律や人事労務、会計や税務に加え、ITや創業、取引先マッチングなど、多様なジャンルの相談に対応しています。
弁護士や税理士、中小企業診断士といった専門家が、秘密厳守かつ無料で相談に対応するため、ビジネスにおける疑問や問題解決のきっかけや最初の窓口として利用できるのが特徴です。
大阪商工会議所の経営相談を利用した場合のメリットとデメリットには、以下のようなものがあります。
大阪商工会議所の経営相談を利用するメリットとして、専門家へ無料でさまざまな相談ができる点が挙げられます。
法律では取引先とのトラブルや契約条件の確認、人事労務では働き方改革の対応やハラスメントへの対応など、相談できる内容が多岐に渡るため、聞きたいジャンルの内容を必ず見つけることができるでしょう。
大阪市内に限らず、大阪府内の中小企業や、これから大阪府内で起業しようと考えている人も利用できる点もメリットの1つです。
大阪商工会議所の経営相談のデメリットとして、相談できる内容によって相談できる曜日や時間帯が異なる点が挙げられます。
例えば、経理や会計、税務に関する相談は毎週水曜と金曜の13時から16時まで、資金繰りなど金融に関する相談は火曜と木曜の9時から12時、13時から17時までとなっています。このため、両方の相談を申し込もうとすると、個別に2回に分けて予約する必要があるのです。
また、経理・会計・税務については税理士が相談にあたりますが、金融に関する相談は中小企業診断士と、相談員が変わってしまうため、包括的に相談しにくい点もデメリットといえるでしょう。
Zoomなどのオンライン面談に対応している経営相談も少ないため、遠方の場合や平日日中が多忙な場合に利用しづらい可能性もあります。
また、人気の相談は予約優先となっているため、希望の日時で予約が取れず、なかなか利用できない可能性もあるでしょう。
大阪商工会議所の経営相談が利用できない場合には、以下の方法がおすすめです。
大阪商工会議所の経営相談では、会計や経理、税務に関する相談を税理士が対応しています。そのため、税理士事務所でも無料相談に対応しているケースが多く、日程についても商工会議所よりも調整しやすくなっています。
また、経営コンサルティングや資金繰り、経営計画といった内容の相談にも実績のある税理士の場合、経営上のあらゆる悩みを包括的に話したうえで、個別にふさわしいアドバイスを1度の相談で得ることができます。
時間に余裕がなく、悩みや不安が多岐に渡る場合には、経営相談に強い税理士事務所の相談サービスを利用するとよいでしょう。
Actvisionの主な経営相談サービスとして、以下に3つご紹介します。
・経営相談:45分間の無料経営診断で、個別の状況に合ったアドバイスをする相談サービスです。オンライン面談にも対応しており、日程調整も可能です。
・研修:事業戦略や管理会計など、経営について学べる研修サービスです。全9回で、長期的に会社の強みを活かした戦略が立てられます。
・経営計画作成サービス:初心者にはハードルの高い経営計画作成についてサポートが受けられるサービスです。
いずれも専用フォームやお電話にて、お気軽にお問合せが可能です。
大阪商工会議所の経営相談は、無料で気軽に利用できる反面、日程に制限があり、相談内容によっては複数回に分けて別の専門家へ相談する必要があるといったデメリットがあります。
税理士事務所が主催する経営相談サービスの利用も検討しながら、悩みを解決して息の長い経営を目指しましょう。