社員から信頼されない社長の特徴は？

社員から信頼されない社長の特徴には、以下のようなものが挙げられます。

実現が難しい大きな目標ばかりを言う

朝礼や会議などで社員と会話する際に、現状よりも大きな規模の話や目標を伝える際には注意が必要です。あまりにも実現が難しそうだと判断されると、社員からの信頼を得づらくなる場合があります。
壮大な目標や未来像について伝える時は、どのような方法で実現させるのか、それは現実的に可能なのか、といった点までわかりやすく伝えることが大切です。
理想ばかりが大きく、実現できるかどうかわからない目標を社長から提示されると、社員は「社長は夢のような話ばかりしている」と感じるか、社員によっては「まだ努力が足りない」と責められているように感じてしまう場合もあります。

最新の情報を活かさない

営業活動に忙しい日々を過ごしていると、最新の情報や動向に対して反応が鈍くなってしまうこともあるでしょう。特に中小企業の経営者は、実務における業務に携わることも少なくありません。忙しい中でも意識してアンテナを張っておかないと、発想や計画が時代遅れになってしまう可能性があるのです。
社員に「社長は考え方が古い」「学びや成長を続けていない」と判断されると、信頼を得るのは難しく、会社の将来にも期待できないと判断されるかもしれません。

情報に踊らされる

新しい情報を学ばないのも問題ですが、逆に新しい情報にすぐ飛びついてしまうのも考え物です。しっかりと取捨選択した上で経営に取り入れるのでなければ、社員に「社長は情報に踊らされている」と思われてしまいます。
情報を取捨選択する際、その基準をどこに置くかを決めるのは、経営者として重要な判断となるでしょう。

軸がぶれている

上記で挙げた発言や態度は、社長として「軸がぶれている」という印象を社員へ与えやすくなります。
例えば「やる気を出してほしい」と言いながら社長自身が学ぶ姿勢を見せなかったり、逆に新しい情報に飛びついて180度違う意見を話し出したりすると、軸がぶれているとみなされてしまいます。
「社員の幸せを考えている」と言いながら残業を強いたり、必要であるのに人手を増やさなかったりすれば「社員の幸せが会社の軸になっていない」と思われるでしょう。

「軸がぶれている」と言われない社長になるにはどうすればいい？

社員から信頼され、軸のぶれない経営が実現できるようになるためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。以下に参考にできるポイントをピックアップして紹介していきます。

会社の理念を明確にする

社員から「軸がぶれている」と思われないためには、会社の理念を明確にすることが大切です。
実現が難しそうな大きな理想や目標であっても、そのための戦略を立て、数年から10年単位で計画すれば、ゴールまでの道のりが見えやすくなります。
自社の強みと弱みを知り、強みを見つけて弱みは改善やカバーしていく方法を探せば、オンリーワンな企業として、強みを活かした事業戦略を立てることが可能です。
創業時に作った理念があっても形骸化していないか、実際の経営と当初の理念が乖離していないかなども、改めて見直してみるとよいでしょう。

理念経営を社員へ共有する

しっかりとした経営理念が構築できたら、自身の胸の内に留めず社員へ共有することも重要です。
自身の感覚が経営理念にも反映されていれば、伝える時にも判で押したような表現ではなく、自分の言葉で熱意を伝えやすくなります。
会社のパンフレットやホームページに掲載するだけでなく、折に触れて自身の思いと経営理念を社員へ共有するようにしましょう。

社長自身が学び続ける

社員や会社の業績に対して成長を望むのであれば、まずは率先して社長自身が学び、成長を続けましょう。
日々進化し続ける時代に沿った経営を続けていくためには、新しい技術や情報、動向などにも意識的に耳を傾ける必要があります。その中から、どの情報を取り入れ、自社の強みとしていくのかを決めるためにも、経営理念を固めることが大切です。
ただ新しい情報を学ぶだけでなく、社内で人材を育てる方法や資金繰り、事業計画など、会社を育てるための学びを得ることで会社がよくなり、ひいては社員にも信頼される社長となることが可能です。

経営者同士での交流を持つ

会社の中で、経営者は孤独な思いをすることも少なくありません。経営について誰かと話したかったり、相談に乗ってほしいと思っても、なかなかそうした機会が持てなかったりして悩む場合もあるでしょう。
経営に関する悩みを1人で抱えているなら、同じ経営者が集まる交流会などへ参加してみるのも1つの方法です。
税理士法人など、信頼できる運営元が主催している交流会を選ぶと安心です。交流会が含まれる経営講座などを受講すれば、ビジネスや経営に関する知識を学びつつ、有意義な時間を持つことができるでしょう。

理念経営の実現におすすめのサービスを紹介

会社のビジョンや自社の強みなどについて見直し、理念経営をしっかりと形作れるおすすめのサービスについて、Actvision税理士法人が母体となって運営している3つのサービスをご紹介します。

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まとめ

社長が社員に信頼されない理由として、実現が難しい目標や夢ばかりを語る、考え方が古く学ぼうとしない、逆に新しい情報に飛びついて言うことがその都度変わる、といった点が挙げられます。こうした態度は、社員に「社長と会社は軸がぶれている」と思われてしまう原因にもなります。
「この社長についていこう」「この会社をよくしよう」と社員に思ってもらうためには、軸のぶれない理念経営が重要です。経営理念を明確にして社員へ共有することで、実現が難しそうなゴールも現実味を帯びてきます。経営相談や経営塾なども活用しながら、ぶれない経営を目指しましょう。